ビジョン
更新日:2026.10.5 Author: 長谷川 敦士
組織や社会が向かうべき望ましい未来像を、関係者が共有できる形で描いたもの。デザインの文脈では、既存の延長線上の予測(forecast)ではなく、「どうありたいか」という意志を伴う未来像を具体的な姿として可視化し、現在の意思決定や行動を方向づける役割を担う。
経営学では、コリンズ&ポラスが中核理念(core ideology)と想定される未来(envisioned future)の2要素からなるものとして整理した。トランジションデザインでは4領域の第一に置かれ、システムの移行に向けた長期的・多世代的な未来像を描くことが求められる。DSS ver.2.0の「デザインマネジメント実践」でも、Management by Designの具体的アクションとして「ビジョンデザイン」が挙げられている。
長谷川らは、日本におけるビジョンの誤った普及を指摘し、日本語で言うところの「見通し」として、本人が確信を持って語れるものをビジョンとするべきだと主張している。
関連語:トランジションデザイン、スペキュラティブデザイン、デザインマネジメント実践
出典
- Collins, J. C., & Porras, J. I. (1996). Building Your Company’s Vision. Harvard Business Review, 74(5), 65–77.
- Irwin, T. (2015). 前掲.
- 経済産業省・情報処理推進機構(2026)『デジタルスキル標準 ver.2.0』(DXリテラシー標準「デザインマネジメント実践」)
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