厄介な問題
更新日:2026.10.5 Author: 長谷川 敦士
問題の定式化そのものが定まらず、唯一の正解も、解の正否を判定する基準も存在しない問題。リッテルとウェーバーは、科学的に解ける「飼いならされた問題(tame problems)」と対比し、10の特性を挙げた(定式化できない/終了規則がない/解は正誤でなく良し悪し/解の検証が即時にも最終的にもできない/一回限りで試行錯誤が許されない、など)。
計画理論のホルスト・リッテルとメルヴィン・ウェバーが1973年に定式化。リチャード・ブキャナンは1992年、デザイン思考がこの厄介な問題に取り組むための方法になりうると論じ、デザイン研究に広く定着させた。2020年代には、ビジネスに限らず社会全体、子どもを含むあらゆる人が厄介な問題に直面する状況にあり、それに向き合う構えとしてデザイン態度が有効とされる。
関連語:VUCA、デザイン態度、トランジションデザイン
出典
- Rittel, H. W. J., & Webber, M. M. (1973). Dilemmas in a General Theory of Planning. Policy Sciences, 4(2), 155–169.
- Churchman, C. W. (1967). Wicked Problems (Guest Editorial). Management Science, 14(4), B141–B142.
- Buchanan, R. (1992). Wicked Problems in Design Thinking. Design Issues, 8(2), 5–21.
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